2005年7月12日の読売新聞朝刊に
2・26事件で死刑となった17人の将校の遺言が見付かったとあった。
感慨深い。
処刑される前に入っていた
刑務所の看守に宛てたものだそうで、
その看守の友人の息子さんが所持していたという。
読売新聞には写真も載っていたのだが、
立派な辞世の句、達筆な遺言には驚いた。たった69年前のこと、しかもたかだか20代前半の男の子たちなのに、
政治に参加し、時世を憂いて蜂起し、死んでいったわけである。
2・26事件、皇道派の是非などは
知識不足のためわたしには語れないが、
ああ、時代の変化って良くも悪くもおそろしい。
同じく読売新聞7月13日の朝刊には埼玉在住の現在95歳になる男性
(当時の陸軍少尉で無期禁固、のち仮出獄)のインタビューも載っていた。
2・26事件とはなんぞやという方のためにこちらのマンガをおススメしておこうと思う。
中公文庫コミック版 『テンペスト -動乱- 』 (庄司陽子)
ある陸軍中尉を主人公に2・26事件を描いた少女漫画であるが、参考にはなるだろう。
一応はフィクションに基づいており、
主人公のモデルは栗原安秀中尉ではないかと思われる。
1936年7月12日に処刑されたその栗原中尉の辞世
大君に 御國思ひて斃れける 若き男乃子の心捧げん
(2005年7月30日)